简介
──漆黒の空間に振動が伝播する。
誕生の時を待っていたかのように、そして己の存在を誇示するかのように、それは咆哮した。
莫大な熱量を帯びた推進力は生命の惑星の大気を貫き、漆黒の空間へと導いてゆく。
人々は歓喜した。それが人類にとっての次なる時代への道標、高みに至る一歩となったことに。
彼女は、あらゆる謎を解き明かし、未知なるものを見い出し、そして太陽系の外縁を越えて旅を続けるだろう。
これは少女が銀河を旅する物語。
轟音とともに、莫大なエネルギーに導かれて少女は母なる惑星を旅立った。
未踏の領域、未知の星々を求めて彼女は進む。
そしてそこで、たくさんのモノに出会い、触れる。
煌々と輝く星々、
襲いかかる流星群、
壊れた機械の残骸たち。
様々なモノに触れるうちに、彼女の複雑に構成された意識と記憶の媒体の中で、
特異な電気パルスが生まれるようになった。これは、感情?
自我と心の機微の目覚めは、ひとつの問いを投げかける。
「わたし」は誰なのだろうか──。
これは私たちが表現するひとつの未来図、音とイメージで織りなす少女の宇宙紀行です。